2022年の「加古川市立漕艇センター」玄関前とロビーのお正月飾りはこんな感じでした😀
玄関入口には大きな門松を🎍
ロビーには、ウェルネスパークOBの原谷さんが作って下さいましたミニ門松を🎍
お正月飾りで1番目立つといえば門松ですね。
門松には、新しい年に年神様がやってくる時の目印という意味があります。
さらに神様の依り代(神様がよりつく場所)とも考えられています。
門松に使われている松は、常緑針葉樹といって1年中新しい葉っぱが映え、冬でもいきいきとしている事から、不老不死のシンボルとし、また『松=祀る』にも通じるところがあるので、松1つをとってもおめでたい意味がいっぱい詰まっているんです。
ロビー天井には、昨年に引き続き大きな凧で皆様をお出迎えさせていただいております。
ボートに乗った七福神の中央には、今年の干支「寅」🐯
スタッフの中野さんが仕事の合間に描いて下さいました🖌
ロビーには様々なガーランドもー▼▼▼ー
それでは、門松作りの様子をご紹介させていただきます🎍
まずは、スタッフの山本さんのご主人に山を案内いただき、センター長と岡本さんと中野さんの3人で竹を取りに行きました。
山の中へ入り、門松の見栄えが良くなるようにと太さの揃った青竹を探し、切り倒した後重たい立派な竹を皆で協力して車まで運びます🚛
艇庫まで持ち帰った後は、竹の切り口をスタッフで協力し斜めにカットしました。
漕艇センターの門松は、笑い竹に仕上げました😄
※竹の節をからめて斜めに切って使用した場合、その切り口が「笑口」に似ている事から「笑う角に福来る」といわれています。
竹が切れたら、次は縄編みの準備です。
稲刈り後の藁をいただき、まずその藁を槌で叩きます⚒
その後無駄な藁を割き、丈夫で綺麗な藁を選定した後、ようやく藁を編んでいきます。
縄編みは漕艇センターOBの記村さんに協力いただきました😄
藁をよったりねじったりして1本に寄り合わせることを「縄をなう」と言いますが、昔からの伝統の縄編み方法で編みます。
簡単そうに見えますが藁を湿らせながら、そして藁を1本ずつ足していきながらの作業が続きます。
縄を編むってコツが必要で結構大変な作業なんです❗❗
同時進行で中野さんが土台となるペール缶の中に、固定用の重石や発泡スチロール、土を入れ準備します。
次に岡本さんと中野さんがペール缶の回りにコモを巻き、編みあがった縄で固定します。
門松の縄の結び方は「男結び」。
「男結び」はなかなか解けないので、おめでたい門松作りには最適な結び方なんです。
また、結び目が八の字に広がっていることから、縁起が良いとされています。
左右門松の正面には、縁起良く編んだ縄で梅結びを。
土台が全て完成したら、山本さんが松や葉牡丹など見栄えを考えながら挿して飾り付けます。
岡本さんは松などの長さを調整しながらカット✂
皆の協力で立派な門松が完成しました🎍
ここからは少し門松についてご紹介いたします🎍
3本の竹の切り口には『斜めに切ったもの』と『水平に切った筒状のもの』があります。
そこでそれぞれの意味を調べてみました🔍
諸説あるそうですが、竹を斜めに切った門松には『お金がたくさん入ってくるように』との意味合いが込められていて、商売繁盛を願う商店や企業で多くみられます。
一方、水平に切った筒状の竹を使った門松は『お金が出ていかないように』との意味合いがあり、銀行や証券会社などで飾られることが多いそうです。
また、門松を飾る時期にも理由があります。
日本の暦の上では『正月事始め』は12月13日です。
29日は『二重苦』につながる為、お正月の飾りつけをするには不向きだと言われています。
また、31日に飾ると年内は一晩しか飾れないので、お葬式の飾りと同じ『一夜飾り』になってしまう事から縁起が悪い為に避けられるそうです。
そこで28日までの間に飾るのが好ましいと言われていますが、現在では25日のクリスマス飾りを片付けた後、お正月の飾りをというのが一般的なのかなと思います。
縁起を担ぐ意味合いで、28日は『八』が末広がりであるため28日に飾る人も多いそうです。